East Asia Youth Airgun Competition 2018 – [レポート3]
【ピストル】加藤隼悟(かとう しょうご)岐阜県鶯谷高校3年
[大会に出場して][他国の選手を見て][環境面で感じたこと]
今大会に出場して、国内大会とは比べものにならないほどの緊張感がありました。本射が始まっても緊張が収まらずいつも通りの射撃ができませんでしたが、今まで練習してきたことや、顧問、コーチから教わったことを意識して最後まで悔いのない60発を撃ちきることができました。そして、海外選手の射撃を見ていて、まず思ったことが居銃力の違いでした。体格の違いは多少ありましたが、自分と比べて銃を支えてる身体、腕のブレの少なさ、体幹の強さは見習うべきところだと思いました。今回の開催国はシンガポールで私にとって初めての海外だったこともあり環境が日本と大きく違っていて射場、生活どちらも慣れるまでに時間がかかったのでまだまだ国外での大会の経験が必要だと感じました。これからも練習や試合で経験を積み、また国際大会に出場、入賞できるように一生懸命頑張りたいです。
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【ピストル】マティウス 剣(まてぃうす けん)湘南学院高等学校 3年
[大会に出場して]
個人では、去年の自分を超えるという目標のもと、一発一発集中して、自分の中にある好感覚の時にだけ撃つよう心がけて撃ちました。結果としては、数発失敗してしまったものもあったものの、全体としては去年の点数、順位ともに超えることができ、自分の成長を実感しました。しかし、MIXマッチでは、今までの自分の撃ち方をするという目標のもと、時間、引き方等を普段通りに撃つよう心がけました。結果は点数としては良いものではなかったものの、自分の撃ちたいやり方ででき、非常に納得のいくものになったので、とてもいい大会になったなと感じました。
[他国の選手を見て]
他国の選手を見て感じたことは、大きく分けて2つありました。1つは、撃つ時間が日本と比べてとても早いことです。日本では、電子標的だと70分前後かかっている印象でしたが、他国の選手は概ね50分前後と、かなり無駄のない撃ち方をしていると感じたことです。もう1つは、日本に比べて、国ごとに軒並みフォームが同じことです。韓国の選手は、毎日7時間の練習をしていると聞きました。その練習時間が生み出したフォームをぜひ真似したいなと強く感じました。
[環境面で感じたこと]
環境面では、シンガポールの射場はとても綺麗で設備もよく、普段の練習場所とよく似ていて、すごく撃ちやすく感じました。食べ物や飲み物も口に合うものが多く、体調、コンディションの管理ともに概ね普段通りできたので、他国にいることを感じないような環境で、とても良かったと感じました。
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【ピストル】宮上わかば(みやがみ わかば)長崎北高校3年
[大会に出場して]
〈個人戦〉前半はあまり点数が伸びず、シリーズ合計90点が3回続きました。でも、いつもの私なら10発目に10点を撃って90点に乗せることは難しいので、それができたことは嬉しかったです。後半は少し波に乗れて持ち直すことが出来ましたが、ファイナルには残れませんでした。シリーズ合計99点を出している選手が男女どちらにもいて、世界のレベルの高さを感じました。
〈MIX〉MIXは私の苦手な種目で、あまり良い結果ではありませんでした。2人の合計得点で競うというのがプレッシャーになっていたのかもしれません。これからそれを克服して、パートナーを支えられるぐらい強くなりたいです。
[他国の選手を見て]
男女一緒の時間に本射をしたので同じ種目の選手の本戦の様子はあまり見られなかったのが少し残念でした。でも、自分が撃ち終わって射座を離れた時、周りを見てみると他の国の選手のほとんどはまだ撃ち終わっておらず、ギリギリまで時間を使っていたことに驚きました。わたしは時間をかけ過ぎると疲れが出てきて点数に反映されてしまうので、練習から弾数を増やして、長時間の射撃に慣れることが必要だと思いました。
ファイナルを見たり、他の選手と話したりすることで気づいたことがいくつもありました。他国の選手は、据銃時間が長いのにしっかり銃が安定していて、何度も10点を撃ち続けることかが出来ていることに感動しました。長い間ずっと努力をしてきたからこそ身に付いた技術だと思いました。また、韓国の選手と話した時に1日の練習時間が4~8時間あると聞き、毎日の練習内容が濃いのだと思いました。他国の選手に近づくために、射撃ノートを有効に使うことで自分を分析し、試合で見えた課題を克服していくことが大事だとわかりました。普段の練習で、据銃や空撃ち等の基礎トレーニングを多く取り入れようと思います。
[環境面で感じたこと]
シンガポールは赤道直下に位置している国なのに、日本より暑さを感じず、とても過ごしやすい気候でした。シンガポールの射撃場は日本の射撃場と違って町中にあり、いくつもの施設が併設されている建物内にあることにも驚きました。室内も綺麗で、撃っている時も撃ちにくさを感じたり、外国にいることを意識してしまうことはありませんでした。
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【ピストル】佐藤 琳(さとう りん)成立学園高校1年
[大会に出場して]
海外の試合でファイナルを経験できたことがとても良かった。またファイナル練習も大切だと感じた。
[他国の選手を見て]
技術をしっかり教えてもらっていて、コーチも選手をよく見ている。韓国のピストルコーチが、選手に技術をよく理解させることと基本練習をやることが大切だと言っていた。
[環境面で感じたこと]
射撃場が街中にあり交通の便も良くとてもきれな射場だった。ビルも多いが町中に緑が多く発展している国だと感じた。
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【ピストル】千葉叶美(ちば かなみ)国際学院高等学校3年
[大会に出場して]
<個人戦> 私は、555点の本選8位通過、ファイナルで5位でした。私の前後に韓国の強い選手がいて、挟まれる形で撃つという状況でした。しかし、自分の撃ち方をすることに集中し、楽しく撃つことが出来ました。
ファイナルでは、0.1点の重みを感じながら最後の1発まで諦めずに撃ち続けられました。
<ミックスマッチ> 私はマティウス選手とペアを組み、結果は9位でした。初めてマティウス選手とペアを組んでお互いのチームワークを試合前に深められていたので、ファイナルには残れませんでしたがとても撃ちやすかったです。
[他国の選手を見て]
東アジアユースエアガン大会に出場させていただいて、年齢はほとんど自分と変わらないのに想像していた以上に世界の選手が強く、レベルの高さを感じました。
[環境面で感じたこと]
1週間シンガポールに行って、安全に生活できたことをとてもありがたく感謝しています。シンガポールの射場は選手が居心地よく撃てる環境が整えられていました。